ホームページを集客ツールとして使うために、どんなデザインや内容にしたらよいかということを以前、紹介しました。
今回は【内容編】の続きのような記事ですが、とても大事なことです。
簡単に取り入れられることですので、是非実践してみてください。
ホームページに書く言葉について、です。
目次
専門家がやってしまいがちな誤り
ホームページで、自社・自店舗の商品やサービスを説明するときや、それに関する知識を紹介するとき、できるだけ詳しく書きますよね。
そうすることで、自分が専門家であるという証明になりますし、お客さん候補(見込み顧客)に安心感を持ってもらえるという効果が出てきます。
そこで気をつけたいのが、詳しく説明しようとしすぎて専門用語を使うことです。
専門用語は、その業界に関する最低限の知識があるからわかるものです。
業界にいれば当たり前のことでも、そうでない人から見るとわからない言葉は沢山あります。
わからない言葉は説明 or 言い換えよう
とはいえ、「専門用語を使うな」ということではありません。
やむなく使うのであれば、それをしっかりと説明してください。
※実際、私は当サイトで専門用語を多く使っています。
専門的なことを伝えるのが主眼なので、あえてそうしていますが、極力語句の説明をしようと心がけています。
また、是非やってほしいのが、専門用語を一般向けに【言い換える】ことです。
当サイトでも何度か述べていますが、インターネットユーザーは文章を流し読みすることが多いです。
専門用語ばかり並んでいると、文章の意味が把握しにくいので、読むのを途中でやめられることが多くなります。
実例:どんなものが専門用語か
たとえば、私のいるウェブ業界では『ホームページ』という言葉をあまり使いません。
ホームページを作ったり、運用したりしているにもかかわらず、です。
社内で、もしくは同業者と話すときは、『ウェブサイト』もしくは単に『サイト』と言います。
『ホームページ』には、トップページ(最初に表示されるページ)の意味が含まれるため、どちらのことかわかりにくいからです。
(詳しくは下の余談に後述)
しかし、クライアントと話をするときはホームページと言いますし、当サイトでも極力、そう言う(書く)ようにしています。
これは、ホームページという言葉が一般的で、わかりやすいからです。
余談:『ホームページ』が本来表すもの
本来、『ホームページ』とは、ウェブブラウザ(IEやGoogle Chrome)を開いたとき、最初に表示されるページのことです。
Yahoo! JAPANやGoogleなどのポータルサイトのトップページを設定している人が多いのではないでしょうか。
また、そういう設定をしていた人が多かったため、いつからかウェブサイトのトップページを『ホームページ』と呼ぶようになったようです。
つまり、単にホームページと言う場合、本来は『どこかのサイトのトップページのこと』を指すわけです。
しかし、日本国内ではこれがいつの間にか誤用され、『ホームページ』という言葉がサイト全体を示すようになり、それが一般的になりました。
ですから、海外の人と話すときに、一般的な意味で「ホームページ」と言うと、恐らく怪訝な顔をされると思います。
もしくは、「どこの?」と聞かれるのではないでしょうか。
どこかのウェブサイトのトップページの話をしていると思われるから、ですね。
一般の人がどういう言葉を使うか調べる
自分が専門用語を使っているかどうか判断できないときは調べてみましょう。
4つ方法があります。
併せて使っていくと、より良いホームページになるはずです。
身近な人に見てもらう
ご家族でもご友人でも構いません。
その業界の人以外に読んでもらい、わかりにくい箇所を聞いてください。
実際に来店したお客さんに聞いてみる
直接的に文章をチェックしてもらうわけではありませんが、思いがけない言葉が出てくるかもしれない方法です。
美容室やサロン、整体院などは、初来院のお客さんに問診票を書いてもらいますよね。
ホームページを見て来院してくれた人向けに、どう検索したか書いてもらう項目を作っておくと、検索キーワードがわかります。
もしかしたら思ってもみなかったキーワードが出てくるかもしれません。
ホームページに書いている言葉を、そのキーワードで書き換えられないか、もしくはその言葉を入れたページを新たに作ることも考えてみてください。
キーワードプランナーなどのキーワード調査ツールで調べる
ホームページ運用前にやることは、キーワードプランナーなどのキーワード調査ツールに思いつく限りの関連キーワードを入れてみることです。
キーワード調査ツールは、実際に検索されたデータを収集しています。
ですから、一般の人がどんな言葉(キーワード)で検索しているかがわかります。
こちらも思いがけない言葉が出てくるかもしれません。
詳しい使い方はこちらをご覧ください。
Googleのサーチコンソールを見よう
実際に運用し始めてから、2~3ヶ月経ち、ある程度のアクセス数がある方は、Googleのサーチコンソールをチェックしてください。
※サーチコンソールに登録していない方は、この機会に是非、登録してください。
『検索アナリティクス』という項目を見れば、インターネットユーザーがどんなキーワードで訪問してきているかわかります。
簡単な使い方は以下に。
1. 『Google Search Console』(以下、サーチコンソール)で、見たいホームページ(ウェブサイト)を選ぶ。
2. 左メニューの『検索トラフィック』をクリック
3. 下に出てくるメニューから『検索アナリティクス』をクリック
とにかく見直してみることが大事
キーワード調査が面倒だという方もいると思います。
そういう方もまず、ご自身のホームページを見直してみてください。
予備知識のない方に伝わるような内容になっていますか?
もしそうなっていないのであれば、どうにかして専門用語を言い換えられないか考えてみてください。
セールスライティングの世界では、小学校5年生が読んでもわかるように平易に書きなさいと教わります。
小学校5年生がわかるのであれば、お客さん候補(見込み顧客)にもきっと伝わるはずです。
専門用語はインターネット集客にも影響する
専門用語はインターネットでの集客においても、ネックになることがあります。
たとえば、あなたがカイロプラクティックサロンを経営しているとします。
カイロプラクティックと整体、カイロプラクティックとマッサージは別物ですが、一般の人にはその違いがわかりません。
「整体と何が違うの?」とか「マッサージでしょ?」という程度の認識です。
ですからインターネットで集客することを考えると、『カイロプラクティック』とだけホームページに書くと不利なことが多くなります。
実際、キーワードプランナーで調べてみると、月間平均検索数が
【整体 梅田】 170回
【梅田 マッサージ】 5,400回
【マッサージ 梅田】1,300回
【カイロプラクティック 梅田】 40回
【梅田 カイロプラクティック】 50回
(2016年3月)
という具合で、検索のケタ数が違ってきます。
(梅田という地域を選びましたので、地域によって誤差があると思います)
マッサージしてもらいたいと思っている人が、カイロプラクティックのお客さんになるかどうかはわかりません。
しかし、腰痛を抱えていて、それを治したい人が「マッサージしてもらえば治るのではないか」と考え、検索しているケースもあるはずです。
ですから、大きな意味で捉えて、マッサージという言葉をホームページに入れるのもいいと思います。
※たとえば、一ページを使って『カイロプラクティックと普通のマッサージの違い』という説明をするなど。
あなたのホームページにたどり着いたとき、そこで腰痛のメカニズムについて詳細な説明がされていたら、お客さん候補(見込み顧客)は納得するはずです。
そして、あなたのお店に予約来店し、腰痛が緩和されたなら、それはお客さんが望んだ通りの結果を得られたということになります。
まとめ
ホームページは見てもらうこと、読んでもらうことが何より大事です。
そのために、どこに何があるかわかりやすいデザインにし、訪問者が興味を持ちそうな内容を選びます。
しかし、そこまでしたのに専門用語がわかりにくいというだけで読んでもらえないのは、非常にもったいない話です。
ご自分のホームページを見て、一般の人にわかりづらそうな言葉があったら、言い換えれないか考えてみてください。
役に立ったとき、気が向いたときに是非シェアしてください。
よろしくお願いします。
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