SEO業界の関係者なら、誰でもご存知のペンギンアップデートですが、一般的には馴染みが薄いと思います。
ペンギンとは、その名の通り、あの動物のペンギンです。
白と黒の模様が特徴的であり、そこからウェブサイト(ホームページ)のSEO施策に『白黒つける』という意味で名付けられたとされています。
ちなみに、他にも有名なもので、『パンダアップデート』というものがあります。
パンダも白と黒の模様ですよね。
こちらも言葉の由来は同様ということらしいです。
目次
ペンギンアップデートとは
『ペンギンアップデートって何?』という疑問をお持ちの方に説明させていただきます。
その前にアップデートとは?
そもそもアップデートとは、その名の通り『更新』という意味です。
何を更新しているかというと、検索エンジンのアルゴリズム(計算方法、問題解決の手順)です。
このアルゴリズムによって、Googleは検索結果ページに載せる順位をつけています。
アルゴリズムアップデートについて、詳しくはコチラをどうぞ
ペンギンアップデートの説明
ペンギンアップデートとは、Googleが各サイトの外部リンクを精査するものです。
その結果、不正な(質の悪い)リンクがあると判断された場合、検索キーワード順位が下落し、検索結果として表示されなくなることもあります。
不正なリンクとは、主に自演リンクのことです。
※自演リンク・・・自身で作った(主に低品質な内容の)サイトから貼るリンクのこと
外部サイトからリンクを貼られることは、そのサイトから参照され、一定以上の評価を得ているとGoogle(の検索エンジン)は解釈します。
そのため、SEO上の効果があります。
以前は、そのSEO効果が大きく、取り締まりも厳しくなかったため、悪用されてきました。
(特に悪質な)SEO業者が中心となって、内容のないサイトを大量に作り、そこから検索順位を上げたいサイトにリンクを貼っていたという経緯があります。
Googleはそういった行為を排除しようと考え、実行に移しました。
それが、ペンギンアップデートです。
(※細かくいうと、それだけではありませんが、被リンクの精査がよく取り沙汰されます)
ペンギンアップデート4.0が実施された
ペンギンアップデートは、これまで定期的に実施(過去6回)されています。
去年(2015年)にも、ペンギンアップデート4.0が実施されると、業界内では喧伝されていました。
しかし、実際に行なわれたのは、つい最近のことで、2016年9月23日でした。
9月に入って、各サイトで順位が微妙に動いていたのは、どうやらペンギンアップデートのテスト段階の影響だったようです。
【参考】
また、それと同時に、ペンギンアップデートが定期的に行なわれるのではなく、随時実施されるということも発表されています。
次項で、それについて紹介します。
ペンギンアップデートがコアアルゴリズムに組み込まれた
ここまで紹介してきたペンギンアップデートが、今回を最後にコア(ランキング)アルゴリズムに組み込まれました。
(ペンギンアップデートは、4.0で終了ということになります)
このコアアルゴリズムアップデートとは、日常的に行なわれるもので、リアルタイム更新と言ってもよいもののようです。
つまり、これまでは数ヶ月ごと(今回は丸2年)で行われていたペンギンアップデートが、自動的に行われるようになったと考えてよさそうです。
その結果、ペンギンアップデートの合間に対策をとったり、その期間だけ稼いだり、ということができなくなるわけですね。
※ちなみに、過去、パンダアップデート(低品質なサイトの順位を下げる仕組み)も組み込まれています。
では、どうすればよいか? どんな影響が考えられるか?
結論から言うと、
外部から質の悪いリンクを貼っておらず、コンテンツSEOに(真面目に)取り組んでいれば問題ない
ということです。
コンテンツSEOに関してはコチラを参照してください。
既に、そうしている方のサイトは、これにより悪い影響を受けることはありません。
むしろ、自社サイトより検索順位が上にあったサイトが今回のペンギンアップデートで圏外に飛ばされた場合、自社サイトの順位が上がることになります。(※)
その逆に、いまだに自作自演の外部リンク頼みという方がいたら、早めにリンク解除するよう手配してください。
また、ネガティブSEOのように、ご自身の意にそぐわない質の悪いリンクを貼られている場合は、サーチコンソールを使ってリンクを否認してください。
(契約しているウェブ制作会社やSEO業者にお願いすれば、すぐにやってもらえるはずです)
※追記訂正:自社サイトより上にあるサイトが圏外に飛ばされるというよりは、不正リンクの分を差し引かれて、妥当な評価に落ち着くという表現が正しい。
※※※ 追記 ※※※ ペンギンアップデート4.0の変更点
最新情報では、ペンギンアップデート4.0は、それまでと少し内容が変わったようです。
これまでは、質の悪いリンクがある場合、ランキング(順位付け)に影響していた(検索順位が下がった)ようですが、今回からは【無視する】ようです。
どういうことかというと、質の悪いリンク(不正なリンク)だと判断したものに関しては、それをランキング要因として評価しないということです。
これにより、自作自演で質の悪いリンクを貼る意味がなくなりました。
また、ネガティブSEOも意味がなくなりますので、前述したように一刻も早くリンク解除をするということは必要ないかもしれません。
もっとも、質の悪いリンクに関しては、気づいたときにリンク否認しておくに越したことはありませんが。
まとめ
検索アルゴリズムのアップデートはこれからも続きます。
また、パンダやペンギンのように、コアアルゴリズムに含まれるものも出てくるでしょう。
Googleの検索エンジンはまだまだ進歩して、より精度を増していくことは間違いありません。
我々も小手先のテクニックに頼らず、ユーザーの目線に立って役立つもの、楽しめるものを作っていく必要がありますね。
弊社では、ブログを中心としたコンテンツSEOのご相談も承っております。
是非、ご検討ください。
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