前回、基本編をお送りしました。
その続きとして、【ロングテールSEOとは? ~実践編~】に入っていきたいと思います。
実践編は、『サイト設計段階』 と 『運用後』にそれぞれやるべきことを説明します。
今回は『サイト設計段階』の話です。
サイト設計の段階で考えるべきことは大きく分けて3つです。
2. サイト構成
3. キーワード選定
それぞれを解説していきます。
目次
サイトコンセプトとペルソナ設定
割と見落とされている印象があるのが、この部分です。
サイトを作る際に、コンセプト(全体を貫く基本的な観点、考え方)を決めるのは当然です。
そして、それを決めるにあたり、ターゲットを絞り込むことまでは考えると思います。
しかし、それでは不十分です。
もう一歩踏み込んで、ペルソナを設定してみましょう。
ターゲットとペルソナの違いは具体性です。
ペルソナ設定についてはコチラをご覧ください。
詳細は上の記事に譲りますが、ペルソナを設定することで、『基準』ができます。
この『基準』に沿ってコンテンツを作っていきます。
一記事一ペルソナの場合も
どんなサイトを作るかによって違いますが、一記事一ペルソナという考え方でコンテンツを作っていく場合もあります。
サイトコンセプトにもかかわってくるので、この辺はケースバイケースです。
具体例を挙げると、整体院のホームページ(ブログサイト)です。(※)
腰痛を抱えている人、肩こりがひどい人、膝のスポーツ障害に苦しんでいる人などに対して、それぞれ症状の解説や治療法などについて記事を作ります。
ロングテールSEOという観点から考えると、腰痛でも色々な原因が考えられますから、より細分化することができますね。
次項で説明しますが、『腰痛』、『肩こり』などの症状をカテゴリーにしておいて、その中で更に細かい内容に分けて、それぞれを記事にしていきます。
腰痛ならヘルニアの疑いがあるのか、ぎっくり腰なのか、心因性のものなのかによって内容が変わってきますよね。
(※)具体的な事例があったから例に挙げただけなので、なぜ整体院なのかということについては考えないでください。(笑)
サイト構成
サイト設計はこのような形にすると良いでしょう。
いわゆるツリー型構造ですね。
この図は『コンテンツSEO』を説明した記事でも取り上げました。
実はコンテンツSEOを進めていく上で、とても大事な考え方がロングテールSEOなのです。
【参考】
このような作りにしておけば、後々にページを追加するときでも、どこに追加すればよいか一目瞭然です。
追加したい記事がどのカテゴリーにも合わないときは、新たにカテゴリーを一つ追加すればよいわけですね。
また、この構造にすることで、上位階層にもSEO効果が表れます。
上の図の『ブログ記事』群のSEO効果が、その上の階層の『ブログカテゴリーページ』に影響し、それらブログカテゴリーページのSEO効果が『ブログトップページ』へ、更に『サイトトップ』へつながるということですね。
具体的には、検索エンジンのクローラーがブログ記事に来たとき、リンクをたどって別のページを訪れることにより、SEO効果が表れます。
そのために、しっかりとした構造が必要となります。
上の図、『ブログ記事』にはキーワード選定で残った【ロングテールキーワード】を一つひとつ割り当てます。
『ブログカテゴリーページ』には、【ミドルキーワード】を割り当てます。
『ブログトップ』には、【ビッグキーワード】です。
例を挙げると、こういうことです。
『ブログ記事』(の階層) ⇒ 『バナナ 保存法』
『ブログカテゴリーページ』(の階層) ⇒ 『バナナ』
『ブログトップ』(の階層) ⇒ 『果物』
キーワード選定
サイトコンセプトとペルソナが決まり、サイト構成が見えたら、次にやることはキーワード選定です。
キーワードはこの記事を参考にして、探してみてください。
詳細は上の記事に譲りますが、まずはご自身の商品やサービスについて、キーワードを思いつく限り挙げてみてください。
そして、それらのキーワードを専用のツールで広げていきます。
goodkeywordなどが有名です。⇒ http://goodkeyword.net/
ここで広げたキーワードを次に、Googleのキーワードプランナーにかけて、検索数と傾向を見ます。
ある程度の数があって、安定的に検索されているキーワードを選んでください。
次にそれが、サイトコンセプトとペルソナに合っているものなのかということを基準として、選別します。
そして選別の結果、残ったキーワードを記事タイトルにして、一つ一つコンテンツを作っていきます。
記事の作り方はこちらを参考にしてください。
ロングテールSEOで注意すべきこと
気をつけていただきたいことが、あります。
それはロングテールSEOの考え方について、です。
一口にロングテールキーワードと言っても幅があります。
検索数が月間で0から500くらいのものを言ったり、場合によっては一万くらいまでのものをロングテールキーワードと言ったりします。
これは、そのサイトがどの分野に属しているかによって違うので、一概にここからここまでといった(数による)線引きはできません。
全体的に検索数の多い分野でしたら、月間検索数が一万くらいのキーワードでも、ロングテールになります。
逆に、検索数の少ない分野では、一万もあれば、ロングテールキーワードとは言えなくなります。
ですから、ロングテールキーワードかどうか判断するには、自分のサイトにコンテンツを作って、そのキーワード単体で上位表示ができるかどうかを基準として考えてください。
単体で上位表示ができそうにない場合(たとえば『バナナ』)は、そのキーワードをカテゴリーページのキーワードにしてください。
そして、それに付随するキーワードを合わせて、複合キーワード(たとえば、『バナナ 保存方法』のようなもの)を使って上位表示を狙います。(※)
※記事タイトルの見本としては、『栄養素満点! バナナの正しい保存方法を知っていますか?』のようなことですね。
ロングテールキーワード=複合キーワードなのか?
結論から言うと、『ロングテールキーワード=複合キーワード』ではありません。
ロングテールキーワードとは、基本的には検索数が少ないものをいいます。
複合キーワードとは、たとえば、『バナナ 保存方法』のように二つ以上のキーワードを組み合わせたものです。
このことからわかるように、一つのキーワードでも検索数が少なければ、ロングテールになり得ます。
とはいえ、ある程度の検索数が見込めるものでなければ、キーワード選定で残すわけにはいかないので、必然的に『よく検索されるキーワード + 関連語』という形になることが多いのです。
まとめ
まとめます。
ロングテールSEOを実践する上で、サイト設計時にやることは3点です。
1. サイトコンセプト、ペルソナ設定
2. サイト構成
3. キーワード選定
それから、ロングテールSEOを行なうにあたって気をつけたいことは、検索数は相対的なものであり、あくまで参考に過ぎないということです。
では、次回は、ロングテールSEOの観点からサイト運用後にやるべきことを解説します。
※追記
続きを書きました。
役に立ったとき、気が向いたときに是非シェアしてください。
よろしくお願いします。
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