SEOについて学ぼうとすると、必ず行きあたるのが、この『コンテンツSEO』という言葉です。
今回は、コンテンツSEOを詳しく解説したいと思います。
SEOについてはこちらをどうぞ。
目次
コンテンツSEOとは何か?
(検索ユーザーにとって)質の高いコンテンツを量産することで、サイト全体のSEOを強くすることです。
コンテンツとは『中身』、『内容』と訳される言葉ですが、この場合は一つひとつの記事のことだと考えてもらって問題ありません。
SEOに強くなれば、一つひとつの記事が上位表示されやすくなり、アクセスが集まるようになります。
コンテンツSEOは以前からあった考え方
コンテンツSEOの考え方は最近に始まったわけではなく、以前からあるものです。
ですが、ここ数年でにわかに脚光を浴びるようになったのは、Googleが行ってきた数々の検索エンジンアルゴリズムのアップデートの影響です。
【参考】
アップデートが行なわれていった結果、それまでSEO業者が中心となって行ってきた、いわゆるブラックハットな手法(Googleの検索エンジンを欺く手法)が通用しなくなりました。
【参考】
そのせいで、相対的にコンテンツの重要性が高まりました。
また、質の高いコンテンツを作るのは、ある意味、誰でも可能なので、多くの人がやり始めたということもあります。
こういう経緯で、コンテンツSEOがトレンド化しました。
コンテンツSEOに適さない分野もある
後述する手順の中で、最初にキーワードツールを使いますが、そこである程度の検索ボリュームがない場合、コンテンツSEOの効果は出にくくなります。
数字的なことは状況によりますので、断言はできません。
ですが、キーワードツールで調べたとき、自社の商品・サービスに関するキーワードが軒並み100未満の検索数の場合、避けた方がいいかもしれません。
※状況によるので、あくまで目安です。
この場合、SEOではなく、別の手法で見込み顧客にアプローチすることを考えるべきだと思います。
一例ですが、ウェブでのアプローチならリスティング広告、リアルでの集客ならチラシなどですね。
※こちらも状況によりますので、具体例は参考程度に留めてください。
【参考】
なぜコンテンツSEOをやるのか?
理由は主に2つです。
正しい手法で行えば、ほぼ確実に成果が出るから
質の高いコンテンツを量産できるのであれば、ほぼ確実に結果が出ます。
その時期がいつかということは競合との兼ね合いがありますので、確実な日数は言えません。
30記事でも結果が出る人はいますし、100記事書いてようやく、という人もいます。
しかし、遅かれ早かれアクセスを集めることができるようになるでしょう。
Googleの考え方に沿っているので、安定的なアクセスを見込める
Googleは検索ユーザーに有用なコンテンツを上位表示します。
この考え方に沿って質の高いコンテンツを作れば、SEOに強くなります。
SEOが強くなれば上位表示できるので、アクセスが安定的に見込めます。
では、Googleはなぜ検索ユーザーに有用なコンテンツ(つまり質の高いコンテンツ)を重視するのでしょう。
以前、別の記事で述べましたが、これはGoogleの収益の仕組みを考えれば、自ずと答えが導かれます。
ユーザーが検索したときに、有益とは思えないサイトが上位表示されていたら、Googleを使う人が減ります。
ユーザーが減ると、広告を出稿する企業(もしくは個人)が減ります。
人が集まらないところに広告を出しても効果がないから当然ですね。
そうなるとGoogleの収益が減ります。
Googleの収益は大半が広告収入ですから死活問題です。
ですから、検索ユーザーの利益になるよう、Googleは検索アルゴリズムのアップデートを繰り返すのです。
コンテンツSEOをやるメリット、デメリット
メリットは3つ、デメリットは2つあります。
メリット
・確実性が高い
・記事を増やすことで、コンテンツを量産できる
・(上記の結果)ロングテールキーワードを拾いやすくなる
【参考】
デメリット
・ある程度、時間がかかる
・質の低いコンテンツを量産しても効果が得られない
コンテンツSEOはブログがメイン
ブログがメインになる理由は三つあります。
一つ目の理由は、一記事につき、一つのキーワードを選んでコンテンツを作れるからです。
二つ目の理由は、上記の理由でブログ記事が量産しやすいからです。(キーワードを沢山出して、一つ一つ記事を作るので)
三つ目の理由は、上記二つの理由でわかりやすい構造が作りやすいからです。(これについては次項、手順の3に挙げた図をご覧ください)
コンテンツSEOの手順
前項までの知識を踏まえて、コンテンツSEOをやってみようかと考えた場合、手順1で検索数を調べてから決定してください。
1.キーワードを広げ、検索数を確認する
まずは、こちらを参考にして、自社の商品・サービスに関するキーワードを広げ、それぞれの検索数を確かめてください。
キーワードを広げるためのツールはこちらも参考にしてください。
2.キーワードを取捨選択して、分類分けする
たとえば、東京の整体院がコンテンツSEOを検討していて、調べたキーワードの検索数が以下のようになったとします。
キーワード | 月間平均検索ボリューム |
---|---|
整体師 | 9,900 |
整体 効果 | 8,100 |
整体 保険 | 2,900 |
整体師 年収 | 1,600 |
整体 資格 | 1,600 |
整体とは | 1,300 |
整体 名古屋 | 1,000 |
検索ボリュームはどれも1,000以上ですから十分です。
この中からまず省くのは、【整体師 年収】、【整体 名古屋】でしょう。
というのも、この例では、東京にある整体院が、自店舗へお客さんを誘導したいと考えています。
となると、整体師の年収がいくらか知りたいと思っている人はお客さんにはなりにくい気がします。
この人は恐らく、『整体師になろうか考えている人』ではないでしょうか。
【整体 資格】も、同じかもしれませんが、これは『整体師は皆、資格を持って施術しているんだろうか』と考えている人も検索しているかもしれません。
これに関しては、【整体 資格】をもう一度、キーワードツールにかけてみて、その後ろに続くキーワードを見て判断してください。
また、それとは別に、【整体 名古屋】で検索している人について、です。
これは『名古屋にある整体院』を探している可能性が高いと思います。
となると、これもお客さんにはなりにくいと考え、省くべきです。
これらの判断の基準になるのは、ペルソナです。
自社、自店舗の理想的なお客さん像を設定し、それに合致するかどうかで判断してください。
【参考】
3.サイトの構成を考える
キーワードそれぞれに充分な検索数があると判断した場合、サイトの構成を考えていきます。
まずはビッグキーワード(検索数の多いキーワードのこと)をカテゴリー名にしましょう。
上記の例ですと、【整体 効果】がカテゴリー名の候補になり得るでしょう。
そして、この【整体 効果】を再びキーワードツールにかけてください。
そして、出てきた『整体 肩こり 効果』『整体 ダイエット 効果』『整体 骨盤矯正 効果』をキーワードとして記事をカテゴリー配下に配置してください。
たとえば、【整体の効果】というカテゴリーの下に、『現役整体師が教える! 整体をうけることによるダイエット効果』みたいな記事を置くということです。
ブログ記事タイトルのつけ方はこちらを参考にしてください。
※『整体 肩こり 効果』、『整体 ダイエット 効果』、『整体 骨盤矯正 効果』というキーワードはあくまで一例です。
最終的にはこんな感じのサイト構成になるということです。
コンテンツSEOの注意点
3つ注意点があります。
即効性を期待しない
コンテンツSEOというのは時間がかかります。
ブラックハットな手法を用いれば、すぐに結果が出るので、まどろっこしいと思う方もいるかもしれません。
(※ブラックハットな手法では高確率でペナルティを受けます)
しかし、そこは根気強く更新してください。
どれくらいの期間がかかるか
とはいえ、どれくらい頑張ればいいかわからないのでは、やる気がそがれるという方もいるでしょう。
ですから、目安を上げておきます。
目安はほぼ毎日更新したと考えて3ヶ月、もしくは100記事と捉えてください。
正しい手法で行っていた場合、これくらいの量になってくると、Googleからの評価もそれなりに高くなります。
とはいえ、これはあくまで目安です。
全ての記事が、Googleの検索エンジンが評価する『質の高い記事』であれば、もっと早くからGoogleに評価されます。
また、SNSなどでシェアされることによりPV数が伸びることもあります。
まずは自分で記事を書いてみる
最初のうちは是非とも自分や自店舗(もしくは自社)のスタッフが記事を書いてください。
特に専門知識が求められる分野では、それに携わっている人の方がより詳しく、より正確なものが書けるからです。
もちろん本業がおろそかになってはいけませんから無理をしすぎることはありません。
しかし、定期的に更新することを決め、実行してください。
できたら習慣になるまで頑張ってみてください。
また、記事を外注するという選択肢もあります。
しかし、これは記事を書くということがどういうものかわかってからの方がよいでしょう。
外部ライターに指示をするにも、どういう風に書けばよいかわかっているのと、そうでないのとでは、出来上がってくる記事の質が違います。
質の高い記事を書くコツを掴んでから、外注を検討する方がいいと思います。
コンテンツSEOだけに頼らない
これまでに述べたコンテンツSEOの手順に沿って、サイトを正しく運用すれば高い確率でアクセス数は増えます。
しかし、それだけではなかなか集客につながりません。
なぜならば、お客さんが問い合わせをしたり、商品を購入したりするためのサイトの設計になっていないからです。
ですから、そのようにサイトを改善することが求められます。
せっかくアクセスがあるのに、問い合わせや商品の購入につながらないのではもったいないですからね。
以下の記事を参考にしてください。
【参考】
まとめ
コンテンツSEOについて一通りの説明をしました。
しかし、是非、参考にして実践してみてください。
もし、ご自分一人ではできなさそうだという方は、弊社にご相談ください。
無料相談も承っております。
役に立ったとき、気が向いたときに是非シェアしてください。
よろしくお願いします。
LEAVE A REPLY