広告と言うと、あなたは、『テレビCM』や『折り込みチラシ』、『新聞や雑誌の広告』のようなものを思い浮かべるかもしれません。
インターネットが発達するまでは、それらが広告の大部分を占めていました。
今はそれらに加えて、【インターネット広告】の重要性が増しています。
まずは、最初の項でその根拠をご覧いただきます。
目次
2015年の日本国内における広告費
2015年の総広告費は、6兆1,710億円でした。
景気は依然として足踏み状態でしたが、広告費は前年比100.3%と、4年連続でプラス成長となりました。
それぞれの広告費の内訳は以下のようになっています。
(電通調べ:http://www.dentsu.co.jp/news/release/2016/0223-008678.html)
「新聞広告費」(前年比93.8%)5,679億円
「雑誌広告費」(同97.7%)2,443億円
「ラジオ広告費」(同98.6%)1,254億円
「テレビメディア広告費」(同98.8%)1兆9,323億円
「インターネット広告費」(同110.2%)1兆1,594億円
「プロモーションメディア広告費」(※)(同99.1%)2兆1,417億円
※「屋外広告」「交通広告」「折込広告」「DM」「フリーペーパー・フリーマガジン」「POP」「電話帳広告」「展示・映像他」
全体の規模としては、「プロモーションメディア広告費」と「テレビメディア広告費」には及びませんが、全ての項目の中で前年比を上回ったのはインターネット広告のみです。
しかも、新聞や雑誌への広告費を大幅に上回る数字になっているところがポイントです。
なぜ、これほどインターネット広告が利用されるかというと、少ない予算で始められるため、これまで広告を使っていなかった企業も利用しやすくなったということだと思います。
(もちろん、インターネット利用者が増加し、そこに人が集まっているという前提があっての話です)
では、これを踏まえて次項から、ネット広告を使うべき理由を紹介していきます。
ネット広告を使うべき理由、メリット
大きく分けて5つの理由があります。
少ない予算で始められる
代表的なネット広告は、
・SNS広告(Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告など)
・バナー広告(有名メディアに掲載)
などがあります。
中でも、リスティング広告がネット広告の一つの柱となっています。
(そのせいで、最近広告費が若干高くなっていますが)
このリスティング広告もSNS広告も、あらかじめ自分で予算を設定することができます。
その予算を超えた場合は、広告が配信されなくなるという仕組みです。
ですので、
・最初のうちは様子を見ながら広告運用したい
という場合でも、少額から始めることができるようになっています。
いつでも変更・修正ができる
折り込みチラシやパンフレットで広告活動を行なっている場合、内容を変えるのは大変です。
デザイン会社に連絡し、印刷しなおしてもらう必要がありますので、その分の費用がかかります。
更に、それまでのチラシやパンフレットが使用できなくなり、破棄しなくてはいけません。
(多少の修正なら、上からシールを貼るなどして対応可能ですが)
その点、ネット広告の場合、キャッチコピーや内容を変える程度でしたら数分の作業でできます。
また、それを元に戻すことも容易です。
※バナー広告のデザインを変えるときは、多少の作業が必要となります。
また、広告デザインを代理店などにお願いしている場合は、その分の費用が発生することがあります。
効果測定が簡単にできる
広告活動の効果測定をするのは、オンライン・オフライン問わず重要なことです。
【参考】
上の例のようにチラシの場合は、目印になるものをつけておけば効果測定ができます。
とはいえ、どこにどれだけ配ったか、それがどれだけ返ってきたのかなど全て自分でチェックし、集計・分析しなくてはいけません。
日頃の業務で忙しいのに、なかなかそこまで手が回らないとお考えの方も多いかと思います。
インターネット広告の場合、システムがそれらを自動的に計算してくれます。
予算消化がどの程度か、広告の表示回数、クリック率、平均掲載順位、コンバージョン率など細かく経過、結果を表示してくれます。
ですので、広告を設定した後にあなたがやるべきことは、改善とより良い結果を求めての検証作業だけということになります。
前項で述べた通り、簡単な変更であればいつでもできますので、ABテスト(※)をする際も切り替えがすぐにできます。
※ABテスト・・・【広告A】と【広告B】のどちらがより大きな成果を上げるか比較し、どちらを本採用するか決めること
ターゲットを絞れる
ペルソナを設定することの重要性について、過去に何度か説明しました。
マーケティング活動はペルソナに対して行うことが基本です。
しかし、従来の広告(テレビCMや折り込みチラシ)は、対象が限定されていません。(※)
これでは訴求効果が薄いので、購買につながりくいはずです。
(好みの多様化や、インターネットの発達により比較対象が容易になり、消費者の商品選びがシビアになってきたため)
広告を打つ理由の一つに、ブランディングや刷り込み効果があるとはいえ、それは予算に余裕のある大企業がやることです。
その点、インターネット広告は従来の広告とは違い、届けたい相手に広告を見せることができます。
どの広告を使うかによって変わりますが、地域や配信時間などを選択できます。
(Facebook広告ですと年齢層、性別など細かい設定もできます)
(大企業に比べて)広告予算が少ない中小企業や店舗がインターネット広告を選ぶのは当然ですね。
※対象を特定せずに市場全体に対して、マーケティング戦略を行なうことを、マスマーケティングといいます
すぐでも始められる
最初のうちは用語や使い方の理解に時間がかかると思います。
しかし、慣れてくれば、すぐに設定できるようになります。
簡単な広告でしたら、設定から配信までに1時間もかかりません。
この手軽さと低予算でできることがインターネット広告の強みです。
まとめ
インターネットで広告を出すというと、
【難しそう】【自分の業種に向いていない】
と思うかもしれません。
しかし、広告は使いようです。
商品の販売だけでなく、問い合わせや資料請求をさせたいときなどにも上手く活用できれば、大きな効果を生んでくれるでしょう。
人員・予算が少ない中小企業や店舗にオススメする理由がおわかりいただけたかと思います。
「物は試し」と捉えて、是非使ってみてください。
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