最近のSEOでは、『コンテンツマーケティング』、『オウンドメディアマーケティング』といったことがよく言われます。
それらは以前よりも重要性が増したために、一時的なトレンドのように扱われています。
(コンテンツが重要なのは今も昔も同じなのですが、他のランキング要因と比べて、相対的な重要度が上がりました)
おかげで、何よりも『コンテンツ』が最優先というような風潮すらありますが、それさえ気にしておけばいいというわけではありません。
依然として、内部対策や外部対策も重要なランキング要因の一つです。
今回は、具体的な内部対策について紹介、説明したいと思います。
こちらも参考にしてください。
目次
- 1 内部対策とは
- 2 有効な内部対策
- 2.1 meta keyword
- 2.2 meta description
- 2.3 titleタグにSEO対策キーワードを含める
- 2.4 titleタグの前の方により重要な対策キーワードを含める
- 2.5 タイトルは(できれば)28文字以内でつける
- 2.6 h1タグにSEO対策キーワードを含める
- 2.7 見出しタグ(h1~h6)を正しく使おう
- 2.8 wwwの有り無しをはっきりさせる
- 2.9 スマホ用(もしくはタブレット用)のURLを正規化する
- 2.10 robots.txtでクロールが不要なページを指定する
- 2.11 sitemap.xmlでサイト内の構造を知らせる
- 2.12 画像ファイル名をユニークなものにする
- 2.13 alt属性を記述する
- 2.14 コンテンツの質を高める
- 3 まとめ
内部対策とは
内部対策とはホームページ内部(構造や構成)を細かく設定して、検索エンジンのアルゴリズムに最適化することです。
SEOは内部対策と外部対策に分けられます。
外部対策は被リンクの獲得が主に挙げられますが、近年、あからさまに人工的な被リンクについてGoogleはペナルティを課します。
その結果として、SEOは外部対策より内部対策が重視されるようになってきました。
最近、よく言われている『コンテンツマーケティング』も内部対策の一部です。
そのコンテンツの内容を検索エンジンのクローラーに正しく知らせることが内部対策として最も重要なことです。
その手法について、次項より具体的に紹介していきます。
有効な内部対策
meta情報
meta keyword
昔は重要なランキング要因でしたが、今はSEO効果がありません。
キーワード詰め込みスパムで用いられたことがその原因です。
スパムその他、ブラックハットSEOと呼ばれる手法については、こちらをご覧ください。
また、今現在、Googleのクローラーは精度がかなり上がっていて、meta keywordに頼らなくてもページの内容を把握することができるようになっています。
とはいえ、私は自分の管理するサイトでmeta keywordを設定しています。
理由としては二つです。
一つは、将来的にGoogleがmeta keywordをランキング要因に復活させることがあるかもしれないということです。
現時点では可能性がかなり低いのですが、ないわけではありません。
もう一つは、Googleとは違う別の検索エンジンが台頭してきたときのためです。
こちらもGoogleを脅かすほどのものができるかというと疑問符がつきますが、ないわけではありません。
両者ともに可能性の話ですから、設定するか否かは個人の判断にお任せします。
また、meta keywordを設定するデメリットもあります。
それは競合他社に、自分たちの対策キーワードがわかってしまうということです。
この点に問題があるようでしたら、無理にキーワードを設定する必要はないと思います。
meta description
検索結果にはページのタイトルと共に、簡潔な説明が表示されます。
それを『スニペット』といいます。
下の画像、赤枠内です。
meta descriptionはこのスニペットに採用されることが多いので、しっかりとページ内容を示すものにしましょう。
ユーザーはタイトルを見た後に、このスニペットを見てクリックすることが多いからです。
ある実験では視線がとどまる時間が最も長かったのは、タイトルやURLよりも、スニペットだったそうです。
実は、meta description自体はランキング要因になっていません。
しかし、上述したように、クリック率に大きく影響を与えます。
パソコンによる検索結果では約120文字、スマホによる検索結果では約50文字のスニペットが表示されます。
ですので、対策としてはまず50文字以内でページの内容を説明し、その補足もしくは別の情報を残りで伝えるといいでしょう。
タイトルについて
titleタグにSEO対策キーワードを含める
HTMLを触ったことがある人はすぐわかると思いますが、<head>~</head>内に、その記事のタイトルを入れるタイトルタグがあります。
こういうものです。
1 | <title>※ここにタイトルを入れる</title> |
ここにタイトルを入れておくと、検索結果に表示されやすくなります。
『されやすくなる』と表現にしたのには理由があります。
というのも、Googleは検索クエリ(検索窓に入れた言葉)によって、タイトルを書き換えることがあるからです。
SEOにおけるタイトルの重要性は、以前よりも低くなっています。
これはタイトルにキーワードを詰め込むスパムが横行した影響ですが、昔に比べ重要度は下がったものの依然としてランキング要因の一つであることには変わりありませんから、ページごとに個別のタイトルを入力しましょう。
titleタグの前の方により重要な対策キーワードを含める
昔(5年以上前)は、できる限りタイトルの前の方(つまり左の方)に重要なキーワードを入れることでSEOに強くなると言われていましたが、現在、そんなことはありません。
Googleのランキング要因にはなっていないということです。
WebmasterWorldでGoogleの担当者が公式に否定しています。
とはいえ、同じ記事内で、『西洋の言語は左から右へ読むので、タイトルの左の方にキーワードが存在することは視線を引くし、(ユーザーによる)クリックスルーの一助となる』とも述べています。
原文:
But, since western languages are read left-to-right, keyword to the left is an eye magnet and does help click-through.
つまり、タイトルの左の方にキーワードを入れることによるSEO効果はないが、ユーザーにとってわかりやすくなるのでクリックされやすくなる、ということです。
確かに、自分が検索するときのことを考えたら、知りたいと思っている言葉が見やすい位置にあると、それをクリックしたくなりますよね。
自分が探しているものが、この記事にありそうだと無意識に思うはずです。
とはいえ、それを意識しすぎて日本語として不自然なタイトルにならないようにしましょう。
タイトルは(できれば)28文字以内でつける
これは以前にもこちらの記事で紹介しました。
あまりに長いタイトルは表示スペースの関係上、省略されますし、Googleによって書き換えられやすいので避けてください。
(※Googleによるtitleの書き換えは完全に制御することができません)
また、ユーザーから見たときのことを考えても、ひと目でわかりにくいのでクリックされにくくなる可能性があります。
Googleも『簡潔なタイトル』を推奨しています。
とはいえ、個人的には(少しくらいなら)オーバーしても構わないと思います。
というのも短くしようとしすぎて、意味がとりにくいタイトルになると、逆にユーザーエクスペリエンスを損ねるからです。
(私はよく28文字をオーバーします、笑)
見出し
h1タグにSEO対策キーワードを含める
HTMLの見出しタグは、h1~h6まであります。
その中でも、h1が最もランクが上です。
ですから、h1に含める見出しにはSEO対策キーワードを含め、ページの内容を端的に示しましょう。
とはいえ、titleタグと同じく、キーワードの詰め込みは禁物です。
見出しタグ(h1~h6)を正しく使おう
ページ構成を考える上で、必ず必要となる見出しタグですが、気をつけるべき点が一つあります。
それは順番を守らなければならないということです。
h1の次はh2ですし、その次はh3でなければいけません。
h1の次にh3が来てはいけません。
また、見出しタグは入れ子状に使ってください。
入れ子状とは、こういうことです。
h1 ⇒ h2 ⇒ h3 ⇒ h3 ⇒ h2 ⇒ h3 ⇒ h3 ⇒ h2 …
こうしておけば、検索エンジンのクローラーにもどこがより重要なのかが伝わりやすくなります。
URLの正規化
wwwの有り無しをはっきりさせる
http://www.sample.com/
http://sample.com/
上記二つのURLは同じページに行きますが、検索エンジンは別のページと認識します。
そうなるとドメインパワーが分散し、SEO上不利になります。
WordPressでサイトを作る場合は、どちらかに統一されていることが多いのですが、それ以外の場合は設定が必要になる場合があります。
まず、Googleがwwwがついているものと、ついていないものがあると認識しているかどうか判定します。
『site:http://sample.com/』をGoogleのURLバーに入れて検索してください。
(sample.comの部分はあなたのサイトのドメインに変えてください)
そこで、wwwがついているものと、ついていないものが出てくれば、別のページだと認識されています。
対処法は二つあります。
一つは、サーチコンソール(https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja)(Google Search Console:旧ウェブマスターツール)で設定する方法です。
2. 次に右上にある歯車のアイコンをクリックして、【サイトの設定】を選びます。
3. 【使用するドメイン】でwww有り無しのどちらかを選んでください。
もう一つは、.htaccessというファイルを作り、301リダイレクトで制御するという方法です。
(.htaccessの設定がわからない場合は専門家に任せてください)
スマホ用(もしくはタブレット用)のURLを正規化する
もし、PC用とスマホ用のサイト(同じ内容のもの)を別々のURLで運用している場合、評価が分散されるだけでなく、重複コンテンツとみなされることがありますので気をつけてください。
そのときの対処法はこちらです。
http://sample.com/example.html
http://sample.com/smart/example.html
上記のように同じページを別のURLで運用している場合、PC側に以下を記述してください。
1 | <link rel="alternate" media="handheld" href="http://sample.com/smart/example.html"> |
これでスマホ用ページがあることを検索エンジンに知らせることができます。
(alternateは代替物という意味、handheldは片手で持てる大きさのというような意味で、media属性のhandheldは携帯電話という意味になります)
そして、スマホ用のページに以下を記述します。
1 | <link rel="canonical" href="http://sample.com/example.html"> |
これにより、URLの標準バージョン(優先的されるURL)を指定することができます。
(canonicalは標準的な、という意味です)
必要ファイルの設定
robots.txtでクロールが不要なページを指定する
検索結果として反映しなくてよいページを指定します。
具体的には、404ページ(存在しないページのURLを訪問されたときに表示されるページ)やお問い合わせページなどです。
robots.txtの設定方法はいずれ別記事で紹介します。
sitemap.xmlでサイト内の構造を知らせる
XMLサイトマップを作成してサーチコンソールから送信すると、Google検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくなります。
作成するファイルはsitemap.xmlという名称にしてください。
サイトマップの自動生成ツールはこちらが便利です。
http://www.sitemapxml.jp/
1. サイトマップを作成したら、サーチコンソール(https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja)にログインしてください。
3. 右上にある【サイトマップの追加/テスト】という赤いボタンを押してください。
4. 空欄に『sitemap.xml』と入力して、『送信ボタン』を押してください。
画像
画像ファイル名をユニークなものにする
あまり知られていないかもしれませんが、画像のファイル名も重要な要素です。(SEO効果があるわけではありません)
できれば画像を説明するようなファイル名にしてください。
そうすれば画像検索に引っかかりやすくなります。
また、個人的にはあまり推奨しませんが、日本語で画像のファイル名をつけてもGoogleの検索エンジンは認識してくれるようです。
alt属性を記述する
これもSEO効果があるわけではありませんが、検索エンジンにどんな画像か正しく伝えるために設定してください。
(alt属性も昔、キーワードの詰め込みスパムに用いられた経緯があるからです)
また、alt属性は画像が表示されない場合、(たとえばテキストブラウザや音声読み上げブラウザで)代替テキストとして用いられます。
ユーザビリティを考えても設定する方が良いでしょう。
それに加えて、画像リンクをつけている場合は、alt属性がテキストリンクでいうところのアンカーテキストになりますので、画像を説明する適切なテキストを入力してください。
コンテンツ
コンテンツの質を高める
上記に挙げた内部対策も、コンテンツありきの施策となります。
ユーザーを満足させられるようなしっかりとしたコンテンツを作ることなしに、SEOテクニックを駆使しても効果を得られないことが多いです。
ですので、何よりもコンテンツを重視して、内容の濃いものにしていってください。
コンテンツの作り方は以下の記事を参考にしてください。
まとめ
長くなりましたので、SEOの内部対策の流れをまとめておきます。
・それをGoogleに正しく伝え、インデックスされる
・ユーザーに見てもらう
・質が良ければシェア、リンクしてもらえる
この良い流れを作っていけば、おのずと被リンクも増えるので、外部対策もできるようになります。
そうなれば、上位表示されるようになるでしょうから、ホームページからの集客もスムーズになるはずです。
この記事を見ながら足りないところを補って、内部対策を充実させてください。
役に立ったとき、気が向いたときに是非シェアしてください。
よろしくお願いします。
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