顧客情報の重要性はよく言われていますが、店舗ビジネスでもそれは同じです。
この記事では、顧客リストの重要性と、それをいかに活用するかということを説明します。
目次
DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)で重要なこと
前回の記事で【売れる商品】による集客の話をしました。
その中で、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)のことを少し紹介しました。
おさらいになりますが、DRMとは簡単に言うと、
のことです。
具体的な手法は、いくつかあります。
しかし、いずれの手法にも共通している、肝(きも)とも言うべき点があります。
それが、顧客(もしくは見込み顧客)と連絡をとることです。
そのために必要なのが、顧客の連絡先を集めた【顧客リスト】です。
顧客リストが何より重要な理由
このことは歴史が証明していることでもあります。
江戸時代の商家では、大福帳(今でいう金銭出納帳)が使われていて、そこには
という記録がつけられていました。(出納帳なので出金も記入していました)
江戸の町は火事が多かったことで有名ですが、ある呉服屋では火事の際、真っ先に大福帳を井戸の中に放り込んだんだそうです。
実はこの大福帳、こんにゃくから作った特殊な紙を使って作られているので、水に濡れても平気なんだとか。
商品である呉服が焼けてなくなっても大福帳さえあれば、つまり顧客さえいれば、商売がやり直せるということです。
事実、火事の後、呉服屋が大福帳を頼りに顧客を訪ねて回り、挨拶や注文商品が焼けてしまったお詫びをすると、顧客から新しい注文が入ったそうです。
顧客リストの重要性がはっきりとわかるエピソードですね。
逆に言うと、顧客リストなしにビジネスを続けるのは不可能ではないにしても、難しくなってくるということがわかります。
規模や分析の精緻さは違いますが、考え方の方向性で言うと、数年前から言われている【ビッグデータ】も、似たような話ですね。
顧客リストをどうやって作るか
当然ですが、顧客と連絡をとるには、住所もしくは電話番号、メールアドレスなどの連絡先が必要です。
また、それに加えて、顧客の情報が詳細であればあるほど、アプローチする方法が増やせます。
とはいっても、どうやって顧客リストを作ればよいかわからないという場合もあると思います。
美容室や整体院などの場合、最初に問診票(もしくはそれに類似するなもの)を書いてもらうのが当たり前になっています。
しかし、居酒屋やラーメン屋などの飲食店(特に個人店)では、あまりそういうことをしていません。
逆に言うと、これを何とかできれば、競合に差をつけられるわけです。
たとえば、来てもらったお客さんにポイントカードを渡し、そこにメルマガ登録用のアドレスを記しておくということがまず考えられます。
(メルマガに登録すればメリットがあることが前提で、それを書いておかなければいけません)
もちろん、直接顧客情報を得られるに越したことはないのですが、店舗の営業時間中は一人ひとりと接触するのが難しいこともあります。
ウェブ上で個人情報を集めるときの2つの注意点
ここで注意したいのが、ウェブ上で個人情報を集めるときの注意点です。
まず、一つ目は、【個人情報の収集時に利用目的を明示すること】です。
二つ目は、【記入項目を絞る】ということです。
ホームページなどウェブ上で収集するとき、あまりに記入事項が多いと敬遠されます。
なぜかというと、会ったことがない、もしくはあまりよく知らない相手に、自分の個人情報を教えるのは抵抗があるからです。
ですから、ウェブ上では、名前とメールアドレスくらいの最低限の情報でも良いかもしれません。
(目的によりますので、この辺は必要に応じて変えてください)
顧客リストをいかに活用するか
では、次に顧客リストをいかに活用するかということを紹介・説明します。
たとえば、美容室やネイルサロンなら
といったことが、よくやられていますよね。
他の業種でもこれを活用できないか試してみましょう。
また、
というのも、よくやられていますし、効果がある方法です。
メールを一通送るだけで、売り上げが立つわけですから、やらない手はないと思います。
顧客リストに登録されているということは一度、購入してくれているということです。
つまり、自社商品について、ある程度の理解があるわけです。
何も知らない人に比べて、購入への心理的抵抗は低いわけですね。
他にも手法はありますが、キリがありませんので、別の機会に譲りたいと思います。
注意すべき点
ここで注意点が一つ。
前回も少し触れましたが、特にメルマガを送るときに気をつけたいことです。
セールス以外でメールを送ったり、レターを送ったりするときも、顧客にメリットがあることを必ず入れるようにしてください
【参考】
たとえば、整体院が【○○整体院通信】のようなレターを発行していたとします。
そこに、『おうちでカンタンにできる肩こりに効くストレッチ』のようなコラムを入れるわけです。
すると、情報をありがたいと思ってくれる人が必ず出てきます。
自分にメリットのある情報が含まれていると思った顧客は、あなたからのお知らせを開封してくれるようになります。
そこで、たまにセールスをかければ、一定程度の割合で反響があるはずです。
業種にかかわらず、できることを考える
そうは言われても、うちは一見さんばっかりの商売だから、そんなことは無理だ、という方もいらっしゃるかもしれません。
飲食店などは、先ほど紹介したようにポイントカードとの連携を考えるとか、店内にメルマガ登録へ誘導するためのチラシを置くなどやれることはあるはずです。
また、顧客単価が安いビジネスでも、メールを一通送るくらいでしたら、さほどの出費にならないはずです。
是非、あなたのビジネスでも、何かできないか考えてみてください。
まとめ
ぜひ顧客リストを活用して、リピーターを増やしてください。
安定したビジネスの構築のためにはリピーターの存在は欠かせません。
【参考】
うまく活用して、売り上げを伸ばしてください。
役に立ったとき、気が向いたときに是非シェアしてください。
よろしくお願いします。
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